劇場公開で見逃した「ロッキー」の最終章。
DVDをTSUTAYAで新作レンタル、大感動のフィナーレを迎えます。
でも、お願いがあります。その前に・・・・
「ロッキー」を語らせてください!
「ロッキー」シリーズは、リアルタイムですが実はTVでチラッと観ただけでした。
人気シリーズゆえ、天の邪鬼なつのきちは、ちょっとバカにして敬遠していたのです。
ちゃんと観たのは、実は1年前。
その、丁寧で細やかな描写にぐいぐい引き込まれてしまいました。
どうしようもないチンピラでパンクス=ごろつきのロッキー。
現状から抜け出したいけど、抜け出せない焦燥感が伝わってきます。
ちょうどつのきちも、現実問題、独立を意識するようになっていた頃。
自らの存在理由を証明するために、転がり込んだチャンスに挑むロッキーの姿は、
ちょっと臆病になっていたつのきちの背中を、ぽんと押してくれました。
迫力のあるトレーニング、試合シーンは今見ても、胸が熱くなりますね!
名テーマ曲「ゴナ・フライ・ナウ」が高らかに鳴り響き、朝の市場を
グレーのスウェットで駆け抜けるシーンが特に好きなのですが、
ほとんどゲリラ撮影だったそうで、手を振る市場の人たちは
本当のボクサーのトレーニングだと思っていたそうです。
当時、無名でポルノ映画にも出演して日銭を稼いでいたシルベスター・スタローン。
実際のボクシングの試合にインスパイアされて、一気に脚本を書き上げます。
スタローンは、映画会社に脚本、主演の企画で持ち込みます。
映画会社は脚本は買うが、主演は別のスター俳優でとの答え。
候補に、ライアン・オニールやロバート・レッドフォードの名前が挙がったそうです。
でも、スタローンは、自分以外にロッキーはやれない!脚本は渡せない!と
最後まで主張し続けました。
結果、映画会社が折れてスタローン主演でGoサインが出ますが、低予算を強いられます。
ですが、奇跡的な出来上がりで、公開されるや大ヒット。
アカデミー作品賞まで受賞しました。
スタローンは、一夜にして「スター」になったのです。
これって「ターニング・ポイント」ですよね。人生の。
もしも、少しのお金欲しさに脚本だけ売っていたら・・・。
今のロッキーは、スタローンは、無かったです。
ロッキー=スタローンという事を本人自身が確信していました。
信念を貫いた男は、信念の塊のような映画を創ったのです。
そして「ロッキー・ザ・ファイナル」。
ロッキーの最終章にふさわしい、感動と勇気のドラマでした。
ちょっと前のつのきちみたいに、ロッキー嫌いの人にも観て欲しいです。
1、2、3、4、そして5は飛ばして最後「ザ・ファイナル」でぜひ。
おすすめしまーす!
「レイダース・失われたアーク(聖櫃)」
映画観る時間がなーい!なかで久々の映画ネタ。
この映画、実は、一番セリフと音楽を憶えている映画なのです!
現在レイダース4作目も撮影快調!
昭和な想い出満載のこの映画。
何回かに分けて(!)ご紹介します。
81年12月、お正月映画として公開されました。
ちなみに他の対抗映画としては
「マッドマックス2」
「ミスター・アーサー」
「勝利への脱出」
「類猿人ターザン」
「キャノンボール」
「エンドレス・ラブ」
「タイタンの戦い」
がありました。
ちなみに宮崎では「キャノンボール」と「エンドレス・ラブ」は同時上映でした。
当時、中学3年生だったつのきちは、「延岡ピカデリー」に自転車で駆けつけ観ましたよー!
もう「ロードショー」の写真や記事で、期待がぱんぱんに膨れていましたから。
上映映画館の「延岡ピカデリー」も力はいっていました。
改装して「レイダース」から「ドルビーサラウンド・システム」を導入したのです。
それまでのモコモコした音が、俄然クリアーになったのは言うまでもありません。
その迫力に圧倒された記憶があります。
アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVD
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2005/12/16
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今回、去年発売したコンプリートBOXのDVDで再見したのですが、
銃をぶっ放す音が特に迫力あります。
ドスン!ドスン!という感じで聴こえます。
THXシステムで再設計しているので、迫力増していると思いますが、
音響効果としては、当時最先端のものではないでしょうか。
当時、音で驚くことってなかったですから。
ビデオも値段高くて普及していない昭和の時代。
当然、レンタル屋さんもありません。
その替わりに、こんなものがありましたよ。知ってるかなー。
セリフ、効果音入りの「レコード」です。まさに映像無しのビデオです。
「インディが、君のステレオから飛び出してくる!」という、帯のコピーが泣かせます。
豪華ブックレット付きで、2800円。
ビデオだと、当時2万近くしたと思います。とても買えません。
なので、ブックレット見ながら、このレコードを聴いて疑似体験するのです!
このレコードを擦り切れるほど聴いていたので、セリフと音楽を憶えてしまったという訳です。
受験勉強にも多少役に立ったかもしれません・・・・。
「スターウォーズ」「未知との遭遇」でもあったじゃないかしらん。
ビデオが普及した平成の世になって、消えてしまった「セリフ・効果音入りレコード」。
お宝には、・・・全くなっていないようです・・・。
今回このへんで。次回に続きまーす。
「ディパーテッド」
つのきちが敬愛する名監督、マーティン・スコセッシ。
彼がアカデミー監督賞をついに獲ったこの作品。
今頃、観てしまいましたが、予想以上によかったですよー!
[rakuten:book:12033001:detail]
オリジナルと違う度★★★
バイオレンス度★★★★★
男はつらいよ度★★★★
デート映画度★★★★
オリジナルは香港映画「インファナルアフェア」3部作。
つのきちは、全部観ています。こっちも評判になった凄い「男の生き様映画」です。
で、ハリウッド版としてリメイクされたこの作品。
オリジナルとは、味付けも仕掛けも全く違うタイプの作品になっています。
「重過ぎない」「テンポいい」「解りやすい」と、純粋な娯楽作品に仕上がっています。
不必要なラブシーンもあったり、実にサービス精神旺盛で、スコセッシらしからぬ映画です。
あ、これ褒め言葉ですよ!これはこれで良いのです。
これきっかけにして「グッドフェローズ」「レイジングブル」そして「タクシードライバー」を観て欲しい!
最近の彼の作品は観ていなかったのですが、この映画はツボを抑えていて安心して観られました。
見所は、やはり豪華キャスティングによる火花散る演技合戦。
ジャック・ニコルソンは、以外に静かでした。もっと切れた演技をしているかと思っていました。
「アンタッチャブル」のデ・ニーロ扮するアル・カポネのような。
不気味で充分恐いのですが、悲哀を感じさせ実はいい人?と思える役になっていました。
主役のディカプリオとマット・ディモンも良かったけどマーク・ウォルバーグにはびっくりしました。
色白で、7・3分けなのに、どえらい迫力です。
拍手喝采?のラストも納得の、見事な「裏主役」ぶりです。
今のアメリカ映画を支えている人気俳優が一同に観られるこの映画。
デート映画としては、とてもいいように思います。
映画終わった後、割と話弾むと思うのですが・・・。ちょっと暴力的すぎるかしらん。
つのきちは、全然OKです。これくらいなら。
適度な緊張と豪華俳優陣に酔いしれる2時間半。あっという間です。
お時間あったら、観て欲しい映画です。おすすめします!
詳しく知りたい方はALL CINEMA ONLINEからどうぞ!
えいが豆知識:外国の俳優さんの日本語表記ってよく変わります。
スコセッシ監督もそんな一人です。
最初はマーティン・スコルセーセ。次がスコシージ。そしてスコセッシ。
どーでもいいことですけど・・・。
「天国から来たチャンピオン」
[rakuten:book:11842446:detail]
つのきちの、宝物のような映画を紹介します。
いつ見ても、感動で涙、そして笑顔になります。
コメディー度★★★★ スピリチュアル度★★★★★
ハートウォーム度★★★★★
予告編程度のあらすじをお話します。
アメリカンフットボールチーム「L・Aラムズ」のクォーターバック「ジョー」が
天国案内人の間違いで、予定より早く死んでしまい、なんとか代わりの肉体が見つかるまで
妻から殺されかけた大金持ちの肉体を借りて、この世に舞い戻るというものです。
原題は「HEAVEN CAN WAIT」。「天国は待っていてくれる」です。
この大金持ち、冷酷で非情な資産家だったのですが、ジョーが乗り移ったとたんに「イイ人」になってしまい
周りの執事や、秘書達、抗議に来た環境団体のみんなを驚かせていきます。
当然、殺したと思っていた妻は、生き返った夫を見て悲鳴をあげてドタバタします。
観ている我々観客は、大金持ち=ジョー=ウォーレン・ベィティなのですが、劇中の人はそう見えていない所が面白いです。
大金持ちとして生まれかわったジョーが、周りを巻き込んで皆をハッピーに変えていきます。
そして、念願の「スーパーボウル」出場を目指すのですが・・・・・。
最初に見たのは、20年以上前です。
東京池袋の名画座「池袋文芸座」の3本立てのうちの1本でした。
宮崎には、旧い映画を安い料金で上映する「名画座」なるものがありませんでした。
ましてや、レンタルビデオもまだまだ無い頃ですから、
東京の「名画座」に強い憧れがあったのです。
なので夏休みに荻窪のおばあちゃんの家に行くと、まずやることは
「ぴあ」を片手に名画座めぐりのスケジュールを組む事でした。
「大井ロマン」「飯田橋佳作座」「八重洲スター座」「早稲田松竹」「大塚なんとか」・・・
色々行きました。ハシゴもしました。
そして、一番のお気に入りは「池袋文芸座」でした。
なんといっても、スクリーンがでかい!そして昭和なうらぶれた雰囲気・・・。
料金もたしか、600円とかだったと思います。格安です。
この日の3本立ては「レイダース失われたアーク」と「フレッシュゴードン」
そして「天国から来たチャンピオン」。
「レイダース」をもう一回大スクリーンで観たい!という事が目的で、
他の2本ははっきりいって「おまけ」でした。
ところが、「天国から来たチャンピオン」のせいで、つのきちは泣きながらも笑顔で
印象的なクラリネットのテーマ曲を口ずさみながら、劇場を後にすることになるのです。
「ゴースト〜ニューヨークの幻」
「オールウェイズ」
が、好きな方はぜひ観てください。ちょっと切ない終わり方ですが、
最後はきっと、つのきちみたいに「泣きながら笑顔」でいることでしょう。
見終わったあと、「人間ていいな!」そう素直に思える映画です。おすすめします!
[がんばれ!ベアーズ」
弱小チーム「ベアーズ」に更にダメ監督就任!果たしてチームはどうなっちゃう?
今回お勧めするのは、この映画。
昭和51年公開、「がんばれ!ベアーズ」です。
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ファミリー度★★★★★ 爽快度★★★★
サクセスストーリー度★★★★
スポーツはそれ自体がサクセスドラマで、映画の題材の宝庫です。
アメリカの国技といえば「野球」です。
当然、野球映画も多く創られています。
「打撃王」
「ナチュラル」
「フィールド・オブ・ドリームス」
「メジャーリーグ」
「プリティーリーグ」
「ザ・ファン」
などなど(他にもあったら教えてください!)。
当時大ヒットしたこの映画。
野球少年だったつのきちは、もちろん劇場に足を運びました。
テータム・オニール演じる、アマンダという天才ピッチャー。
彼女が投げる球の速さに驚いた事を憶えています。
当時、木之内みどり主演で「野球狂の詩」も映画化されました。
水原勇気のドリームボール。映画館で観ましたが、全く記憶に残っていないのが不思議です。
同時上映の「花の応援団」のほうが面白かったせいでしょうか。
あと「ドカベン」も映画化されました。
現在、風林火山で村上義清役で大暴れ、永島敏行のデビュー作です。
オーディションで、素人から里中役に選ばれたのですが、
「なんで、里中がオーバースローなんだよ!」とみんな文句言っていました。
話を元に戻します。
ダメダメ少年野球チームとこれまたアル中のダメ監督の挫折と快進撃を描いたこの映画。
「メジャーリーグ」の子供版です。といってもこっちが先ですけど。
ベアーズの選手たちの表情、セリフがとにかく生き生きしています。
アドリブのような掛け合いがリアルで笑わせてくれます。
チームワークの大切さも、わざとらしくなく伝わります。
きっと、撮影現場も映画同様、楽しい雰囲気だったろうなと思わせます。
そして、周囲の大人たちもきちんと描かれます。
いろいろな大人たちがでてきます。
勝利至上主義、事なかれ主義、ご都合主義・・・。
子供たちの事を考えたからと言いながら、実は大人の都合や保身だったりするものです。
子供は、そんな大人のウソを簡単に見破ります。
そして、大人を信用しなくなり、大人を嫌いになるのです。
子供は、子供扱いしないというのが、つのきちの考え方です。
大人気ないですが、オセロ、将棋、人生ゲーム手加減しません。
手加減=失礼だとも思っています。
わざと負けるとか、もっての他です。
子供はわかりますから。負けると傷つく?子供はそんなに弱くないです。強いです。
その強さを、大人は見守りながら信じてあげないと。
つのきちは、心を鬼にして正々堂々、真剣勝負します。
そのうえで勝たないと本当の勝つ喜びは得る事は出来ないと思います。
最初勝てない悔しさで、すねちゃいますが、「またやろー」と言ってきます。
そのうちだんだん勝つようになり、つのきちは、今やなんでも負けっぱなしです・・・。
この映画でも、野球が下手でバカにされていて、全く自信無さげな子が登場します。
この子が、とっても可愛いんです。
「監督さん。僕を試合に出さないで。試合に負けちゃうよ・・・。」
こんな風に言われたら、たまりません。何とかしてあげたいと思うところですが、
ウォルター・マッソー演じる監督は、チームの勝利の為、彼をベンチに引っ込めてしまうのです・・。
最後はハッピーエンドですから安心してください。
子供の力を信じましょう!
林 寛子主演のTVドラマ「がんばれ!レッドビッキーズ」としてパクられたこの映画。
(毎週観てました。なぁトータス!)
観終わった後、爽快な気分に浸れる事間違いなし。
スポーツの指導者のみならず多くの人に、この映画観てほしいです。おすすめします!
「カプリコン・1」
[rakuten:cinema:10017597:detail]
初の有人火星着陸ロケット打上げ成功。
しかし、それが国家規模の「ヤラセ映像」だった!
昭和を代表する、1977年公開のSFサスペンスアクションです!とにかく面白い!
アクション度★★★★ 途中の絶望的度★★★★
ラストは爽快度★★★★★
*ネタばれ無し!
うちには「アポロは本当に月に行ったの?」と言う本があります。
タイトルに惹かれて衝動買いしてしまったのです。
「空気の無い月で、なぜか星条旗がはためている。」
「月面着陸の映像に、コーラのビンが写っていた。」
「ピントが合いすぎ。照明は、誰があてていたのか。」
「立ち位置をしめすマーキングがあった。」 etc・・・。
つまり、月に行ったとされるあの映像は、ヤラセで、実際は秘密の映画スタジオで撮影された映像だった!
というのが、この本の骨子です。
おまけに、そのヤラセ映像の監督は映画「2001年宇宙の旅」の「スタンリー・キューブリック」!
飛行機嫌いは、暗殺を恐れての事だそうで・・・・・。
今や都市伝説と化しているお話ですが、「カプリコン・1」は、もろその話です。
なので面白い!前半は、ばれるばれないと言う話。
後半は、一転、秘密を知るものは消せ!とばかりに追いつ追われつの展開となります。
CG無しの、フライト、カーアクションは迫力充分。
暑い日に見ると更に、逃げる主人公たちの苦しみがリアルに伝わります。
汗だくで観る映画です。
手に汗にぎって、ご家族でご覧ください。
つのきちは小4の時、映画館で観ました。
同時上映の「オルカ」目当てでしたが、こっちの方が面白くて帰りの話題はもっぱらこっちでした。
スリルがあって、最後、爽快感のある映画はないんかー、と思っている方におすすめします!
「明日に向かって撃て!」
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ノスタルジー度★★★★★ ドリカム度★★★
青春映画名作度★★★★★
この映画を観たのは、16mmの自主上映会。
中学生の時でした。
確か、ロバート・レッドフォード大会という事で「追憶」と一緒に上映していました。
セピア調のオープニングからもう、ノスタルジーの世界です。
つわもの共が、夢の跡。
時代の波に押し流された最後のアウトローのお話です。
SF映画と違って、西部劇はさすがに色あせません。
逆に渋みがでて、いい感じです。エイジング?
引退宣言したポール・ニューマン。
特典映像のインタヴューは必見です。
彼が嘆きます。
「映画をつくるということは?
今は、公開日や長さがどうとかそんな話ばっかりだ!
昔は、そんなこと考えずに全員が夢中で取組んだものだ。
現場は、本当に楽しかったよ・・。」
CG全盛の時代、役者たちは楽しく演じられているのか考えてしまいます。
やはり、創る側の心意気が大切だと思います。
ものづくりを生業とする、つのきちは、
彼の嘆きをしっかり受け止めたいと思います。
そういえば、
1.ラストシーンのポスター買いました。捜せばあるかも!
2.二人が主人公のラジオドラマの脚本を書きました。いつか実現させたい!
そんな青春時代のことを思い出したつのきちでした。
男2人に女1人。従来の西部劇にはない軽いタッチが魅力の異色西部劇です。
それだけに、ラストの余韻がいつまでも深く残ります。
男の昭和系ロマン映画ですが、幅広い年代の人に観てもらいたいと思います。